写真短歌
満開のつつじの写る水鏡つめたき雪も溶かし温みて
綾瀬市で道の向こうに白き富士見えて嬉しくシャッターチャンス
ゴンドラはYOKOHAMA AIR CABINとう見上げるだけで3年過ぎし
友よりのラインの桜は優雅なり椿山荘の霧に浮かびて
突然にカリヨン響く花時計ちょうちょうの歌まひる11時
川沿いの桜の蕾その時を待ちてうつむき薄化粧する
その花はナルシストだと言われるも気高さゆえの憧れなのか
健気にも小さき花の咲くところ湧き水の気を大きく吸いぬ (河骨の咲く湧き水近くに)
どれほどの排気ガス浴び耐えてるのロータリーには桜満開 満開の桜をみれば頬ゆるみ言葉つぶやく有難うねと
ジュワーッッと湯気が立ち上がりあちちちと海鮮鍋が悲鳴を上げる 海老・帆立・烏賊に豚肉・白菜も人参・きくらげ・とろみが熱い
ユーチューブマロンチャンネル開設の知らせが届く見てくださいと
強風に耐えて健気に咲いている川沿いの桜やさしき色に
湧き水に今朝も咲きたる河骨の花はまろまろ黄にかがやいて 小さな花なので判るでしょうか 橋の手前には,河津桜が1本咲き始めている。
真青なる冬空泳ぐ鯨かなそれともイクラか悠ゆう白し
ほら貝の音に合わせて「お峰入り」行列続く高層ビル背に 海老名駅自由通路に獅子舞とおかめも続きおさな子驚く 「お峰入り」山北町より海老名へと古式ゆかしく神事披露す
青空に満開の梅見上げれば梅の名持ちし義母を思えり 緑色の羽根持つ鳥を写そうとスマホを出せば姿消えおり
初雪に初雷共に響きたる夜は明けたり 白き山見ゆ
サイフォンで淹れたコーヒー熱くってゆったり休む居心地の良さ
金色の大きなだるまが客を呼ぶだるま店にて福だるま買う 150年福だるまさんを作り来て切り火で念込め店主の気遣い 150年続く平塚の荒井だるま店の、駐車場のおおきなだるまさん
白鷺へ一歩踏み出す我を避け素早く飛びて鷺は逃げたり
自販機の内容見本は空っぽの容器で中身の色は判らぬ
帰り道に小さき花びら冬桜今日は初雪降るらしけれど
夕闇の迫るひととき青空に名残惜しみてふと立ち止まる 街灯にやがてあかりがともる頃あの青空も闇に染まりぬ
飛び上がる 否飛び降りるのか わからない 猫のマロンの写真が届く
昨年も叶わなかった富士登山今年こそはと写真飾りぬ
この年の質素なおせちを器へと盛り込みながら戦場思いぬ 容赦なき戦の続く世界には憩うという字縁の無き文字
カレンダーを壁に貼ったらわが部屋に秩父夜祭の活気みなぎる (上町屋台保存会メンバーさんより頂きました 待ってました、有難うございます)
コロナ禍をどう過ごしたか友の店同級会はいまだにあらず 昼なれどおっかなびっくり訪ねたる歌舞伎町には友の店無く
ミシュランのガイドに載ったと夫の言うラーメンうまし確かに美味し ぐり虎の名前覚えて夫通う鶏塩ラーメンまた連れてって
子の作るカレーを明日の弁当に詰めて発声練習をする 笑顔にて話すつもりで録音の原稿を読むキューを合図に